綺麗事だけでは生きていけない。一般的な仕事とは対照に非合法な闇の仕事があるのは事実。そして大金が集まるところには人間が群がり、一部の者だけが搾取する側に立てる。
今回はそんな闇の部分の暗い仕事をする主人公たちを描いた漫画を紹介します。
闇金ウシジマくん (完結/全46巻)
あらすじ
丑嶋馨が経営する闇金融『カウカウファイナンス』は、10日5割(トゴ)の超暴利(ただし返済の実績を積むことにより、利息が下がる場合もある)。彼の元に訪れる客は、丑嶋から借金をしたことをきっかけに運命が動き出す。この物語は、そんな『カウカウファイナンス』に訪れる客と、その関係者の様々な人間模様、そして社会の闇を描いたものである。
闇金業を営む丑嶋薫。ダークな主人公の漫画本。一言でいえば黒い。いや、黒すぎる・・・
金、麻薬、風俗、ヤクザ、ギャンブル、マルチ、暴力、人間関係の全てが詰まった漫画本。作者の真鍋昌平さんは、実際に裏事情に精通している方に取材を申し込んでいるのだとか。因みに私は中学生の時に三巻まで読み、内容が暗すぎた為に読むのを辞た・・・。大人になってから面白すぎて一気読みした経緯あり。
新宿スワン (完結/全38巻)
あらすじ
歌舞伎町スカウトサバイバル ここは─新宿歌舞伎町─
白鳥タツヒコは仕事ナシ金もナシのどうしようもない19歳‥‥だった。ところがある日、スゴ腕風俗スカウトの真虎に気に入られ、スカウトデビュー! 女のコに声を掛け水商売を紹介しその紹介料で飯を食う歌舞伎町裏ビジネスの世界に足を踏み入れたのであった。
眠らない街歌舞伎町・職業スカウトマン
新宿歌舞伎町という日本一のネオン街の裏社会を描いた物語。スカウトマンという仕事上、水商売の女性を扱う。それは多大な利益を生み、繰り広げられるのは利権を争うヤクザとの抗争。作者の『和久井健』氏は元スカウトマンとしての経歴があり、実話を交えた話の展開は悲しくも美しい作品。
ザ・ファブル (完結/全22巻) 続編連載中
あらすじ
依頼された標的を完全に仕留め、正体に繋がる痕跡は残さないため、裏社会でもかろうじて「ファブル」というあだ名のみ知られる凄腕の殺し屋がいた。ある日のこと、その青年は殺し屋組織の長で育ての親でもあるボスに呼び出される。ボスは最近は動きすぎたとして「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示し、彼に佐藤明という偽名を与える。
殺しのみに特化した人間にとって現代社会の生きづらさを描いたダークコメディな物語。平穏な暮らしをしようとするも考え方が周りと違いすぎて、話が嚙み合わないなんてことはざらにある。殺し屋と現代社会を掛け算したような話の構成と個性的なキャラ、それに加えて戦闘描写のカッコ良さ。
「なには友あれ」シリーズの南勝正さんがおくる最高の傑作
銀と金 (完結/全11巻)
あらすじ
裏社会で頭脳と心理戦を駆使して巨万の富を得ていく男達の活躍を描いた賭博コミック。競馬でスッカラカンになってしまった森田鉄雄は平井銀二に声をかけられ、日当10万円の仕事を持ちかけられる。そして翌日、みかん箱10箱を運んだ森田は、その箱の中には不正融資で得た10億円が入っていると平井から知らされる。
福本伸行さんによる『賭博黙示録カイジ』を連載する前に生み出された名作
政治家・殺人鬼・詐欺師ありとあらゆる人種。大金を掛けた頭脳・心理戦と命のやり取り。作品終盤では『アカギ』の鷲巣麻雀を生み出したと言われる誠京麻雀も見どころの一つ。
善悪の屑 (完結/全5巻) 続編連載中
あらすじ
街中にひっそり佇む小さな古書店。そこで本業とは別に営む、過去を背負った2人の男が担う仕事は、「復讐の代行」。世の中の屑には、屑による制裁を!! 社会に、人々の心に、「正義」の意味を問う衝撃の問題作!!
善悪の屑は実話の一部を物語にしている。
作中で有名なものだと『女子高生コンクリート詰め殺人事件』が私は一番印象に残っています。その他にも『池袋危険ドラッグ吸引RV暴走死亡事故』『連続幼女誘拐殺人事件』など凶悪犯罪を中心に話が描かれている。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は裏社会を題材にした作品を紹介しました。近年はこういった漫画が多数出てきています。実際にあった事件をオマージュする作品や、本当にあるのではないかと錯覚するようなリアルな作品。少し気分が暗くなってしまう作品もあるのですが、この世の真理を突いたような心に刺さるシーンもあるので、一読する価値はあると思います。
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